セブランス病院の看護師離職率を12.5%p下げた週4日制、韓国の労働の未来を問う
MBCの「PD手帳」は、韓国の長い労働時間と「時間貧困」の問題を背景に、週4日制の導入がもたらす成果と課題を検証します。セブランス病院での導入事例による離職率低下の成功と、中小企業における格差拡大の懸念を伝えます。
* 放送:9月15日(火) 夜10時30分
「生活の質を高めようとして、生活の基盤を失う」と心配された週5日制が導入されてから20年以上が過ぎた。しかし、私たちは依然として「あまりに多く」働いている。2025年の韓国の年間労働時間は1,833時間で、OECD 38カ国中6位。私たちより長く働く国は、メキシコ・コスタリカ・チリ・ギリシャ・イスラエルだけだ。
長時間労働から脱却しようとする実験は、世界各地で続いている。その中心にあるのが「週4日制」だ。より短い時間でより多くの成果を出せるよう、働き方そのものを変えようとする試みである。職場に預けていた一日が戻ってきたら、私たちは何ができるだろうか。また、その一日を誰もが享受するためには何が必要だろうか。MBC〈PD手帳〉は、「週4日制」という巨大な問いの前に立つ私たちの社会を覗き見た。
- 24時間が足りない人々
昨年、業務上の疾病で亡くなった労働者は1,376人。このうち過労に関連した脳・心血管疾患による死亡者は408人に達する。労働時間の短縮について研究してきたスペイン・バレンシア大学のフアン・サンチェス教授は、韓国の「過労死」という言葉を聞いて驚いたという。「私たちにはそのような言葉はありません」。
これほどまでに長く働く大韓民国の社会において、私たちの大部分は「時間貧困」に陥っている。一日24時間のうち、労働と睡眠時間を除いて、完全に自分のために自由に使える「裁量時間」が不足している状態だ。共働きのプブの朝は分単位で細切れになり、会社員は家と職場を往復するだけで、自分をケアする時間さえ持つことが難しい。職場に出勤しても、退勤して家に帰っても「孤立」に陥る人々。このように長く働く私たちにとって、一日を減らすことは果たして可能なことなのだろうか。
- すでに一日を減らした人々
一般的に週4日制は「夢のような話」、「大企業や公務員にしか不可能なこと」だと思われている。しかし、これを現実にした場所がある。大邱のあるIT企業は、不要な会議や形式的な決裁・報告のように、仕事の本質とは関係なく時間を浪費する「偽りの労働(pseudo work)」を減らすため、業務と日程を共有する独自のソリューションを開発した。そうして節約した時間で、一日の休日を作り出した。京畿道の自動ドア製造企業はスマートファクトリーを通じて、世宗市の食品製造企業は自動化設備を通じて生産性を高めることで、休日を作り出した。
海の向こうでは、さらに大きな規模の実験が行われた。2022年、イギリスでは61企業、2,900人余りの労働者が参加した世界最大規模の週4日制実験が実施された。労働者のストレスは減少し、企業の売上は大きく揺らぐことはなかった。実験が終わった後も、参加企業の90%が週4日制を継続した。2023年、スペインのバレンシアでは、都市全体が一ヶ月間週4日制に入った。その結果、市民の健康と都心の大気汚染が改善された。都市が止まるという心配は杞憂に過ぎなかった。〈PD手帳〉が取材した海外の事例で確認されたことは明白だった。労働時間を減らしても成果は崩れず、人々の生活は向上した。
- 今こそ、検討を始める時
24時間止まることのない病院。極度の業務強度に苦しむ看護師たちにとって、週4日制はさらに遠い話のように見えた。ところが、セブランス病院が2023年から週4日制の試験事業を導入した。結果は驚くべきものだった。勤続3年未満の看護師の離職率は19.5%から7%へと急落し、病欠の日数も減少した。疲弊していた看護師たちが回復すると、職場の満足度はもちろん、患者へのケアの質までもが高まった。しかし、この一日は簡単に得られたものではない。3年にわたる労使合意、代替要員の確保に伴う追加の人件費負担など、働き方と構造そのものを手直ししなければならなかった。
このように、労働時間を減らすことは容易ではない。さらに、大韓民国の企業の99%は中小企業であり、労働者の88%が中小企業に身を置いている。追加の人員雇用や働き方の改善ができる余力のある大企業や公共機関など、条件が整った場所でのみ週4日制が導入されるならば、これはまた別の労働の二極化を招く可能性もある。
週4日制は、単に労働時間をどれくらい減らすかという問題ではない。誰もがその一日を享受できる社会はどのようにして可能なのか。さらには、職場に差し出していた一日を取り戻したとき、私たちはどのような人生を歩んでいくのか。働き方を超えて、生き方の基準を問う質問、MBC〈PD手帳〉「週4日制、一日をお返しします」は、来る15日夜10時30分に放送される。
◆ 一目で見る
· 発行機関 : MBC
· 分類 : PD手帳
· 配布 : 9月14日 14:00
出典 : MBC報道資料
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